生まれぬ

予定日越えで、未だに妊婦をしています。
でも本来、予定日に生まれることは稀で、予定日を挟んだ前後2週間が最も出産率の高い期間らしい。つまり予定日越えの今週生まれても、別に普通ということ。

野口整体の本によれば、さらに待ったとて普通と書いてあった。その次の週になろうが、子供は生まれたい時に生まれてくると。無理に産ませないほうが良いと。

しかし「人間が決めたこと」に従って生きるのが普通の現代人山口は(まあそうでもないことが多いけど)、そんなお言葉すら聞こえぬほどにずいぶん「予定日」というものに振り回されています。じれったいのです。もう待ちくたびれました。母なんかは昨日「予定が立たない」と電話してきました。予定日に振り回される親子。

しかし!とりあえず目下の目標としては、私の胎内に異常がない限りは無理に出さない方向で自然な出産を目指す。しんどいけど、年齢的にきついけど、夫が、突き出た私のお腹を見るたびに「@@ちゃん(子供の名前)、もうお母さん限界やわ。出てあげて」というぐらい、お腹がやばいことになっているけれど、お金も何も残せなさそうな私がこの子にしてあげられる最大のことのうちの一つとしては、丈夫な体で生まれてもらうことやなと思います。

とはいえ、母子ともに危うくなれば病院に従うのですけれどもね。
しかもどう生まれてくるかも不明だし。

私の通う病院は、ユリイカ百貨店のたみおさんに紹介してもらった病院で、とにかく自然な出産をと考えてくれているので助かります。

そういうわけで、生まれてから考えよ、と思ってたことを少しずつこなす毎日でした。
そう、無線のプリンタを買いました。
ずーっと欲しかったので嬉しい!これで台本捗る(わけもないのですが)

恍惚一座@京都劇場

昨日、無事高槻シニア劇団恍惚一座「オーロラ・ジェンカ」@京都劇場が終了しました。
私は当初、産休ということで、6月以降の稽古及び仕込み本番をお休みするつもりでおりましたが、

思った以上にうまれてこず、
しんどいしんどい言いながら目立ったトラブルもなく、元気でしたので、朝から京都劇場に顔を出してまいりました。

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演出席を準備していただいて、

1時間半で場当たり&通し&ゲネを全部やるという、なかなか過酷なノリ打ちでしたが、なんとかその後の本番も大きなミスなく終了しました。

お客様の手拍子で幕が下りていく時も感動したし、終わった後の笑顔の役者陣を見て、あーーやっぱり参加させていただいてよかった!!!!と思いました。メンバーの皆様、劇研の皆様、改めて、本当にありがとうございました。そして、大変お忙しいところ、台本を提供してくださった伊地知さんにも感謝です。

ただ、恍惚一座の私らは一つだけの作品ですが、ついてくれていたスタッフ陣は、京都のシニア劇団、星組との2作品連続だったので、大変だったみたいです。ご飯を食べる暇など1ミリもなかったと申しておりました。とはいえ、いつも私がお世話になっている最強メンバーが主だったので、こちらは安心感がすごかった。子守に来てくださったミンスさん、松本家含め、本当に、お世話になりました。

全国の大劇場を様々な理由でちょくちょく使ったことがあるのですが、京都劇場はなんかやっぱり一番嬉しかったな。地元というのもあるし、多分、こんなに大好きなメンバーに舞台に立ってもらったことが、嬉しかったんだと思います。お客様もたくさんいらっしゃったし。

うちのお子様は、
ここ半年、毎週稽古場で聴き続けた1時間のオーロラ・ジェンカのセリフや音響に、いつも通り反応しまくってました。一緒に本番に居合わせることができて、嬉しかったねえ。

さて、久しぶりにフル稼働の1日で、だいぶお産が近づいてきた気がします。動くと、下がるんですね。
生まれた後はどうなるかなあ。
そわそわしながら、苦手な「のんびり過ごす」にチャレンジしてみます。

2016年秋以降のこと

ずいぶんお久しぶりの更新です。

出産予定日まであと8日になりました。破水を恐れつつ、家にいると精神的にも肉体的にもダメになるので、色んなところに出かけて、ちょこちょこ秋以降の予定の準備をするようになりました。いかんせん初めての子供なので、生まれたらどんなことになるのか、さっぱり想像がつきません。

本当にどう焦っていいのか、まるでわからないのですが、何も考えていないと、もう子供のことばっかり考えて、早く産まれてほしい、早く産まれてほしい、でも陣痛怖い、陣痛ヒエー!!!→吐き気と頭痛に襲われるというループから逃れるためにご飯を食べて昼間から寝てしまいます←ダメすぎます

なので、子供に集中しすぎないためにも、秋以降のことをのんびり考えているという感じです。
連続して座っていられるのが2時間程度とシンデレラ並みに短いので、
以外と集中できたりしますし、

何にも追われず、見知らぬ多数のご老人と一緒にやわらかな日差しの中バスに揺られていると、にわかに幸せ感がこみ上げてきます。こんな時間はもう二度と来ないな、多分。

団体の形も少し変わったり、
それに伴ってウェブも変わったり、
相変わらず予定は満載です!頑張ろうー!

今日はもう限界なので、これにて失敬。

「会う」ということは「別の個体になる」ということ

いよいよ今週末に臨月に入るということで、入院の準備もしたし、子育てグッズももらったりネットで検索したりと準備が整いつつあるのですが、

うちの子、うまれる気配がない。
限りなく大きくなったお腹に足をぎゅーっと押し付けたまま、一向に下がってこない。
日中は蹴ったり頭突きしたりしゃっくりしたり大騒ぎで、歩いててもそれをやるから「いててて、いててて」と言いながら歩く。暗くなると静かになってくるけど、夫が戻るとまた騒ぐ。
そして夜になるとなぜか一緒に寝てくれる。

朝は私が喋ったら動き出す。

もちろんまだ生まれてはいけない時期なので、下がってこなくて普通なんだけど、
私も結構な高齢だし、「生まれそうなので安静!」とか言われる可能性を思っていたのに、(そしてそのまま生まれたら早く会えるじゃない!とまで思っていたのに)そんな気配がない。むしろ「ガンガン動いてね!」と先生に言われる始末。仕方ないので、とんでもなく重たくなった体を意外と弱い股関節で支えながらヨチヨチと歩いています。

すべてのことについて、好き嫌いがくっきり分かれ、恐ろしく本能的な自分を恐れつつ・・・しんどくても部屋の掃除や整理は欠かせないのが不思議だったけど、これって巣ごもり本能らしく、

人間というのは動物なんだなあとしみじみ思っております。

だいたいこんなに時間があるのもきっとお仕事を引退するまではないような気もするので、今のこのぼーっとした時間を楽しみつつ、秋からの活動のための準備をゆったりと進めたいと思っているのですが、

いかんせん本能的なので、やりたくない時はやれない。はー
もともとそういうタイプなのにもっとそれが加速してる。切ない。

しかし信頼できて、対等に接してくれる人たちが周りにいてくれることに感謝やなー・・・
そのおかげでとんでもなく動物的な自分も、受け入れられるというものだ。

カンファタボー

最高の季節がやってきた。
窓を開け放しても寒くも暑くもない日々。
風通しが良い。暖かい。

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お腹の中にはぎっしりと子が詰まっている。音楽を聴いて踊ったり、散歩しないと怒って蹴ったり、撫でてやると落ち着いたりする。毎晩話しかけるのが日課になっている。

「悪童日記」の続編「二人の証拠」が止まらない。めくってもめくっても次を次をと脳が求める。女性の小説家でここまで吸引力のある人に初めて出会った。もちろん、私の中で。

アゴタ・クリストフは、おそらく私とは全然違うタイプの作家なのだが、だからこそなのかな、惹かれる。子供を育てながら小説を書いていたこととか、知らない土地が、どれだけ優しくてもなじめないこと、などに手触りを感じ、平易な文章も手伝って、私をがっつりとあの見知らぬヨーロッパの街並みに誘い込んでくれる。

来年の3月にこの小説を基にした舞台を考えている。
その稽古がすでに始まっていて、メンバーとともにこのことについて、特に何にも追われず語れる平和な日々。

++++

最近、子を守るためなのか、本来の怒りやすい私が戻ってきた感じがある。
ここ数年は、怒る自分が大嫌いで、何でもかんでもニコニコしていた。
ニコニコしていれば誰も私に傷つけられることはない、結果誰も私の元から去らない、と思っていた。

形から入ると知らぬうちに中身も変わるようで、柔和になった、とよく言われた。実際そうなってよかった部分も大きい。

でもその抑圧による歪みは結構大きく、結局よくわからないところで何もしていない相手に不機嫌に接するというような形で相殺されていたように思う。いや、私としては理由があるつもりなんだけど、よく考えてみれば、相手にとっては理解不能な理不尽な振る舞いがあったような。

やはり怒るべき時は怒ろうと、まっすぐ怒ろうと思うようになって、というか、思うより先に怒ってしまうことがあって、嫌だなーと思いつつ、やっぱこれが健全だなと思っている。嫌なことは嫌だものな。そうしていくと、理不尽な振る舞いも減ってくるように感じている。

ありがたいことに出産までにテキストの案件が3つ。
週1回のシニア劇団の演出もあって、
細々と書類の作成が山積みで、

でも自由な時間の中にいて、すべきことがあるって、悪くないなあ。

+++

昨日は鳥公園の西尾さんがうちに来てくれた。
衣装の詩恵ちゃん、サファリメンバーのまっちゃんとすくも来て、夫と5人でご飯を食べた。
やっぱり西尾さんはとっても素敵な人だった。

あれだけ素敵なのに人を見下す感じがないし、自分の中身や外見に夢中な感じもない。つまりバカじゃない。

夜、夫が「しゃべり方が豊穣で、恐れ多くて目が見れなかった」と言い出し、大笑いした。西尾さんにびびったそうだ。

西尾さんと同い年の詩恵ちゃんはシニア劇団の衣装をボランティアで作ってくれた。3着も。彼女はこの10月、初めて自分で戯曲を書いて演出をしようと考えている。相変わらず自信なさげに微笑んでいたが、詩恵ちゃんも本当に素敵な人だ。あれだけ美人で気遣いが出来て、それでいて、いつも何かを恐れている。

頭が良すぎてきっと、現実が見えすぎるんだろうなあ。

その二人が、私よりも9歳も年下なのだ。

もはや嫉妬とかもないよね。

私は、きっとバカだから何も怖くないんだな、といつも思う。
やっぱり、賢くなりたかったよなあ。

今日は帰山ちゃんと、お鍋をする。

思想

先日、トリシャブラウンを見て、興奮したことを、まっちゃんにメールする。まっちゃんと稽古の後に毎日、車の中で話していたことの謎が一つ、解けるような気がしたからだ。でもどうだろう。わかった!と思う時って大体、迷宮を見つけただけやったりするし。。。

でも迷宮すら見つからないよりはいいのか。
とにかく私には自分の思想をはっきりとさせる必要がある。

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公演が終わったらとても暇になると思い込んでいたけど、
全然そんなことはなかった。
デラシネラの椿姫はいよいよ小屋入りだし、
恍惚一座のテキストも仕上げなくてはいけないし、
何より家には、可愛すぎる赤子(レンタル中)がご飯とおしものを世話を待っています。
とても穏やかで充実した日々です。

松山公演終了いたしました!

松山はとっても良いところでした!
お客様にはたくさんご来場頂き、美味しいお寿司を食べることもできて、満足です。

でも何よりもシアターねこの鈴木さんのプロデューサーとしての信念、志、行動力に圧倒された4日間でした。見習いたいことがたくさんで、時間が許せば松山で滞在制作したいぐらいです。

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シアターねこ小屋入り

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看板のイラストを描く詩恵ちゃんとすくちゃん

何はともあれ、第一回公演が無事、終了いたしました。妊娠中ということでたくさんご心配もおかけしたことと思います、キャスト、スタッフの皆さんに感謝です。それにしても母がこんなに無茶をしたのに子供はすくすく育っているようです。ありがたいことです。

来週からいよいよ、カンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ「椿姫」が始まります。いつもより深めにテキストに関わらせていただいているような気がして、こちらも幸せです。関東の皆様、是非ご来場くださいませ。
こちらから前回公演の動画が見れます。

京都公演が終わりました!

無事、サファリ・P第一回公演「欲望線」京都公演が終わりました。

上演権のことなど、お客様にはがっかりさせてしまうこともあり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。いつか「欲望という名の電車」を上演したいとこっそり夢見ております。その時はどうぞ、よろしくお願いいたします。

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残すは松山公演。明日、京都市内で一晩稽古し、明後日から松山へ参ります。
今日は朝から恍惚一座の稽古だったのですが、サファリの本番を撮影してくださったここさんが早速動画をDVDにしてきてくれました。

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ありがたいーーー。
水曜にみんなに配りますね。ここさんに松山土産買って来なあかんでー!

2月が逃げてくよー

いよいよ小屋入りが近づいてきました。

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メンバーのおかげで台本がやっと見えてきて、
そうすると夜も眠れるようになり、ようやく深める方へ作業をシフトできそうです。
本番まであと5日。
踏ん張ります!!!

あと2週間でサファリ・P本番です!!

時間がないというているのに、とにかく今ここに溜まっていることを「しかも結構どうでもいいことを」ここに書き出さないと、次に進めないのでブログを更新します。

と言って改まると何を書きたかったか忘れてしまう。

相変わらず体がキテルことは確かです。2013年夏に脱ステをして、そこから2年半経ちました。子がお腹に宿ると、アトピーが悪化することが多いそうですが、もれなく悪化し、身体中が騒ぎ、夜はぐっすり眠れません。朝も夜も、ある程度時間をかけて体を鎮めないと一人前の人間として立てない、布団に潜れない。毎晩毎朝、「心頭滅却すれば火もまた涼し」とつぶやいています。

ただ今日ふと思いましたが、以前のように「なんだか体がだるい」というふうに寝込むことは無くなりました。つまり全部経皮で出てるのかもしれない。あるいは無理をしなくなったからかもしれない。だから表面的には辛いですが朝と夜さえ乗り越えれば大体1日は普通の人のように過ぎていきます。

何より、
それ以外の部分の生活が、あまりにも幸せで、たまりません。お金がふんだんにあるわけでも才能があふれているわけでもないのですが、きっと幸せ感度がかなり上がったんだと思います。小さなことに幸せを感じまくれるようになった。感度が上がると実際の幸せ度も便乗してさらに上がるようです。

もちろんそれぞれの分野で頭を抱えることは相変わらずあるわけですが、それでも幸せだと思えるのは、ホルモンの仕業なのかそれとも私の人間度が畜生からすこーしだけ浮上したせいなのか。

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サファリが終われば、差し迫った本番が出産以外なくなるので、備えつつ、演劇的な計画も立てていきたいと思っています。うまくやりたいけど、そう簡単にはいかないだろうな。でも、この幸せはなんか、無理がないので続きそうな気がします。

幸せだとアーティストとしてはダメなんじゃないかという謎のイメージを、無茶苦茶にしてやりたいと思っています。