「会う」ということは「別の個体になる」ということ

いよいよ今週末に臨月に入るということで、入院の準備もしたし、子育てグッズももらったりネットで検索したりと準備が整いつつあるのですが、

うちの子、うまれる気配がない。
限りなく大きくなったお腹に足をぎゅーっと押し付けたまま、一向に下がってこない。
日中は蹴ったり頭突きしたりしゃっくりしたり大騒ぎで、歩いててもそれをやるから「いててて、いててて」と言いながら歩く。暗くなると静かになってくるけど、夫が戻るとまた騒ぐ。
そして夜になるとなぜか一緒に寝てくれる。

朝は私が喋ったら動き出す。

もちろんまだ生まれてはいけない時期なので、下がってこなくて普通なんだけど、
私も結構な高齢だし、「生まれそうなので安静!」とか言われる可能性を思っていたのに、(そしてそのまま生まれたら早く会えるじゃない!とまで思っていたのに)そんな気配がない。むしろ「ガンガン動いてね!」と先生に言われる始末。仕方ないので、とんでもなく重たくなった体を意外と弱い股関節で支えながらヨチヨチと歩いています。

すべてのことについて、好き嫌いがくっきり分かれ、恐ろしく本能的な自分を恐れつつ・・・しんどくても部屋の掃除や整理は欠かせないのが不思議だったけど、これって巣ごもり本能らしく、

人間というのは動物なんだなあとしみじみ思っております。

だいたいこんなに時間があるのもきっとお仕事を引退するまではないような気もするので、今のこのぼーっとした時間を楽しみつつ、秋からの活動のための準備をゆったりと進めたいと思っているのですが、

いかんせん本能的なので、やりたくない時はやれない。はー
もともとそういうタイプなのにもっとそれが加速してる。切ない。

しかし信頼できて、対等に接してくれる人たちが周りにいてくれることに感謝やなー・・・
そのおかげでとんでもなく動物的な自分も、受け入れられるというものだ。

カンファタボー

最高の季節がやってきた。
窓を開け放しても寒くも暑くもない日々。
風通しが良い。暖かい。

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お腹の中にはぎっしりと子が詰まっている。音楽を聴いて踊ったり、散歩しないと怒って蹴ったり、撫でてやると落ち着いたりする。毎晩話しかけるのが日課になっている。

「悪童日記」の続編「二人の証拠」が止まらない。めくってもめくっても次を次をと脳が求める。女性の小説家でここまで吸引力のある人に初めて出会った。もちろん、私の中で。

アゴタ・クリストフは、おそらく私とは全然違うタイプの作家なのだが、だからこそなのかな、惹かれる。子供を育てながら小説を書いていたこととか、知らない土地が、どれだけ優しくてもなじめないこと、などに手触りを感じ、平易な文章も手伝って、私をがっつりとあの見知らぬヨーロッパの街並みに誘い込んでくれる。

来年の3月にこの小説を基にした舞台を考えている。
その稽古がすでに始まっていて、メンバーとともにこのことについて、特に何にも追われず語れる平和な日々。

++++

最近、子を守るためなのか、本来の怒りやすい私が戻ってきた感じがある。
ここ数年は、怒る自分が大嫌いで、何でもかんでもニコニコしていた。
ニコニコしていれば誰も私に傷つけられることはない、結果誰も私の元から去らない、と思っていた。

形から入ると知らぬうちに中身も変わるようで、柔和になった、とよく言われた。実際そうなってよかった部分も大きい。

でもその抑圧による歪みは結構大きく、結局よくわからないところで何もしていない相手に不機嫌に接するというような形で相殺されていたように思う。いや、私としては理由があるつもりなんだけど、よく考えてみれば、相手にとっては理解不能な理不尽な振る舞いがあったような。

やはり怒るべき時は怒ろうと、まっすぐ怒ろうと思うようになって、というか、思うより先に怒ってしまうことがあって、嫌だなーと思いつつ、やっぱこれが健全だなと思っている。嫌なことは嫌だものな。そうしていくと、理不尽な振る舞いも減ってくるように感じている。

ありがたいことに出産までにテキストの案件が3つ。
週1回のシニア劇団の演出もあって、
細々と書類の作成が山積みで、

でも自由な時間の中にいて、すべきことがあるって、悪くないなあ。

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昨日は鳥公園の西尾さんがうちに来てくれた。
衣装の詩恵ちゃん、サファリメンバーのまっちゃんとすくも来て、夫と5人でご飯を食べた。
やっぱり西尾さんはとっても素敵な人だった。

あれだけ素敵なのに人を見下す感じがないし、自分の中身や外見に夢中な感じもない。つまりバカじゃない。

夜、夫が「しゃべり方が豊穣で、恐れ多くて目が見れなかった」と言い出し、大笑いした。西尾さんにびびったそうだ。

西尾さんと同い年の詩恵ちゃんはシニア劇団の衣装をボランティアで作ってくれた。3着も。彼女はこの10月、初めて自分で戯曲を書いて演出をしようと考えている。相変わらず自信なさげに微笑んでいたが、詩恵ちゃんも本当に素敵な人だ。あれだけ美人で気遣いが出来て、それでいて、いつも何かを恐れている。

頭が良すぎてきっと、現実が見えすぎるんだろうなあ。

その二人が、私よりも9歳も年下なのだ。

もはや嫉妬とかもないよね。

私は、きっとバカだから何も怖くないんだな、といつも思う。
やっぱり、賢くなりたかったよなあ。

今日は帰山ちゃんと、お鍋をする。

思想

先日、トリシャブラウンを見て、興奮したことを、まっちゃんにメールする。まっちゃんと稽古の後に毎日、車の中で話していたことの謎が一つ、解けるような気がしたからだ。でもどうだろう。わかった!と思う時って大体、迷宮を見つけただけやったりするし。。。

でも迷宮すら見つからないよりはいいのか。
とにかく私には自分の思想をはっきりとさせる必要がある。

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公演が終わったらとても暇になると思い込んでいたけど、
全然そんなことはなかった。
デラシネラの椿姫はいよいよ小屋入りだし、
恍惚一座のテキストも仕上げなくてはいけないし、
何より家には、可愛すぎる赤子(レンタル中)がご飯とおしものを世話を待っています。
とても穏やかで充実した日々です。

松山公演終了いたしました!

松山はとっても良いところでした!
お客様にはたくさんご来場頂き、美味しいお寿司を食べることもできて、満足です。

でも何よりもシアターねこの鈴木さんのプロデューサーとしての信念、志、行動力に圧倒された4日間でした。見習いたいことがたくさんで、時間が許せば松山で滞在制作したいぐらいです。

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シアターねこ小屋入り

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看板のイラストを描く詩恵ちゃんとすくちゃん

何はともあれ、第一回公演が無事、終了いたしました。妊娠中ということでたくさんご心配もおかけしたことと思います、キャスト、スタッフの皆さんに感謝です。それにしても母がこんなに無茶をしたのに子供はすくすく育っているようです。ありがたいことです。

来週からいよいよ、カンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ「椿姫」が始まります。いつもより深めにテキストに関わらせていただいているような気がして、こちらも幸せです。関東の皆様、是非ご来場くださいませ。
こちらから前回公演の動画が見れます。

京都公演が終わりました!

無事、サファリ・P第一回公演「欲望線」京都公演が終わりました。

上演権のことなど、お客様にはがっかりさせてしまうこともあり、申し訳ない気持ちでいっぱいです。いつか「欲望という名の電車」を上演したいとこっそり夢見ております。その時はどうぞ、よろしくお願いいたします。

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残すは松山公演。明日、京都市内で一晩稽古し、明後日から松山へ参ります。
今日は朝から恍惚一座の稽古だったのですが、サファリの本番を撮影してくださったここさんが早速動画をDVDにしてきてくれました。

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ありがたいーーー。
水曜にみんなに配りますね。ここさんに松山土産買って来なあかんでー!

2月が逃げてくよー

いよいよ小屋入りが近づいてきました。

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メンバーのおかげで台本がやっと見えてきて、
そうすると夜も眠れるようになり、ようやく深める方へ作業をシフトできそうです。
本番まであと5日。
踏ん張ります!!!

あと2週間でサファリ・P本番です!!

時間がないというているのに、とにかく今ここに溜まっていることを「しかも結構どうでもいいことを」ここに書き出さないと、次に進めないのでブログを更新します。

と言って改まると何を書きたかったか忘れてしまう。

相変わらず体がキテルことは確かです。2013年夏に脱ステをして、そこから2年半経ちました。子がお腹に宿ると、アトピーが悪化することが多いそうですが、もれなく悪化し、身体中が騒ぎ、夜はぐっすり眠れません。朝も夜も、ある程度時間をかけて体を鎮めないと一人前の人間として立てない、布団に潜れない。毎晩毎朝、「心頭滅却すれば火もまた涼し」とつぶやいています。

ただ今日ふと思いましたが、以前のように「なんだか体がだるい」というふうに寝込むことは無くなりました。つまり全部経皮で出てるのかもしれない。あるいは無理をしなくなったからかもしれない。だから表面的には辛いですが朝と夜さえ乗り越えれば大体1日は普通の人のように過ぎていきます。

何より、
それ以外の部分の生活が、あまりにも幸せで、たまりません。お金がふんだんにあるわけでも才能があふれているわけでもないのですが、きっと幸せ感度がかなり上がったんだと思います。小さなことに幸せを感じまくれるようになった。感度が上がると実際の幸せ度も便乗してさらに上がるようです。

もちろんそれぞれの分野で頭を抱えることは相変わらずあるわけですが、それでも幸せだと思えるのは、ホルモンの仕業なのかそれとも私の人間度が畜生からすこーしだけ浮上したせいなのか。

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サファリが終われば、差し迫った本番が出産以外なくなるので、備えつつ、演劇的な計画も立てていきたいと思っています。うまくやりたいけど、そう簡単にはいかないだろうな。でも、この幸せはなんか、無理がないので続きそうな気がします。

幸せだとアーティストとしてはダメなんじゃないかという謎のイメージを、無茶苦茶にしてやりたいと思っています。

お詫びとお知らせ

サファリ・Pでは2016年3月に、第一回公演としてテネシー・ウィリアムズ作「欲望という名の電車」の上演を予定しておりましたが、このたび、演目を変更いたします事をお知らせいたします。「欲望という名の電車」の上演を期待してくださっていた皆様、大変申し訳ありません。以下に理由を記します。

2015年10月中旬に、とある仲介会社に上演権の問い合わせを始めました。その際簡易ではありますが企画書を送りまして、交渉が始まりました。企画書には男性4人の出演者である事などを記載しておりました。3ヶ月後の2016年1月中旬、先方より上演許可の書類が送られて参りました。そこには、「配役の通りの性別で上演する事」「テキストレジを行う際には事前に必ず知らせる事」という条件がありました。事前にWikipediaなどで、性別の変更は認められないという情報等は確認しておりましたが、交渉ができるものと考えておりました。しかし許可がおりるまでに3ヶ月を要し、その期間ほとんど先方と連絡が取れず、正式に条件を提示されたのが本番一ヶ月半前という事になってしまいました。
サファリ・Pでは既に、2015年12月より稽古を開始しており、2016年1月中旬の時点では既にテキストレジ等も行った状態で稽古を行っておりました。このままでは上演が出来ない事が分かった時点で女性キャスト配役の検討、配役の性別を変えないでテキストレジをする等様々な方法をシュミレーションしてみましたが、いずれも本番までの時間が非常に限られているという事もあって本来のテキストの良さを上手く伝えられる手段だとは考えられず、2015年2月6日、「欲望という名の電車」のテキストは一切使用しない事を決定いたしました。

私達は、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」のテキストに強く惹かれ、この作品を上演したいと考えておりましたが、同時に上演権についての考えが甘く、こういった事態を招いてしまいました事を深く反省しております。既にチラシの配布が始まっておりますが、可能な範囲で回収し改訂したものを配布し直す予定です。また、既にチケットをご購入頂いている皆様には、キャンセル、返金等につきまして個別に対応させて頂きたいと思います。

余談になりますが、ここまで数ヶ月間を要して「欲望という名の電車」を読み込み、解体し、分析してきたという事実は、今回上演する作品にとって無駄にはならない経験であったと考えています。テネシー・ウィリアムズの魅力的な台詞が使用できない事は非常に残念ですが、現在切り替えまして鋭意創作中です。沢山のお客様のご来場を心よりお待ちしております。
サファリ・P 山口茜

林英世ひとり語り終わりました!

林英世ひとり語り「宮本輝と林英世と山口茜と」無事終演いたしました!

けっこう最初の方で、これは参加させてもらえて良かった!と直感しましたが、終わりまで本当に素敵なカンパニーで最高でした。なんせ飲めないので、お酒の場がそんなに好きではないのですが、

昨日新世界のもつ鍋屋で、英世さんと笠原さんと、音響の近松君と照明のこのみちゃんが幸せそうにがぶがぶがぶがぶお酒を飲んでいるのをみて、すごく幸せな気持ちでいさせてもらえたのがその証拠です。

私にとって(非常に一方的ですが)心の師匠といっても差し支えない小野寺修二氏が、よく「しっかりと目を凝らす」という事を呟いてらっしゃるのですが、今回はそれを試す事ができる現場でした。何か自分らしさみたいなものを敢えてつける必要などどこにもなくて、ただ、目を凝らしていれば、俳優や脚本の世界から何かが見えて来るのです。それをただそっと取り出せば良いという事なんだなあと今回は改めてそう思いました。

いかんせん、英世さんが非常に力のある俳優さんで、宮本輝さんも売れ売れ売れっ子の作家さんな訳ですから、既に何かを持ってらっしゃらない訳がないんですよね。私に課せられた事は、ただ信頼して待つ、って事なんやなあと毎回の稽古で思ってました。

照明のよっしーもこのみちゃんも、音響の近松君も、センスのある方々で、私ののんびりとした言葉足らずのお願いを、しっかり汲み取ってくださいました。

笠原さんには何から何まで癒して頂いて、
もちろん、宣伝から受付まで制作さんとして隅々まで動いて頂き、
演出に専念させてもらいました。

幸せな現場は終わるのが早い!
今日からホーム、サファリに戻ります!
サファリでも、これまでトリコで一人でしていた事を、メンバーの皆様が手分けしてやってくださるのでとても助かっています。反面、創作面では新しい境地を目指しているので、中々に、大変です。大変です。大変です!

でも、確かに多くの信頼できる方々に、これからの活動を見守って頂いている事が分かるので、おだやかに頑張れそうです。ひとっとびさえしようとしなければ、なんとかなるはずやと信じて頑張りますー!

あー武者震いがおさまらん!

明けましておめでとうございます!

2016年ももう2週間を過ぎました。

今年の山口の第一弾は、林英世一人語りの演出です。
現在、英世さんとの稽古、サファリ・Pの欲望という名の電車の稽古、そして、デラシネラの椿姫のテキストを同時進行ですすめております。

そこにシニア劇団恍惚一座の稽古用台本「桃太郎」の執筆や、神戸学院大学の授業等が挟まれ、こども向けwsの講師等もあいまって、

中々に過酷でありますが、

やりきります!
今年もどうぞ、よろしくお願いします!

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